活動について
各地域での活動
活動レポート
- 地元への深い愛情が人々を「絆」で結ぶ
- 郷土料理の商品化で食文化をつなぎ地元に誇りを取り戻す
- 人々の想いが新たなブランドを創り出す
- 被災した工場が被災地を応援するという取り組み
- 鯉ブランド復興にオール郡山で取り組む
- 宮城県の食材のファンを作る試み
「宮城牡蠣の家 大漁や」2017レポート (3/3)
宮城県産食材の魅力を伝えるために
試食会場には、「長面浦」「鳴瀬」「荻浜」「万石浦」「志津川」の5種類のプレミアムブランド牡蠣が登場。「宮城牡蠣の家 大漁や」のスタッフがそれらの牡蠣を丁寧に焼き上げ、来賓や報道陣をはじめとする参加者に提供していた。参加者は「殻も身も大きい」「味がクリーミーで濃厚」「浜ごとの牡蠣を食べ比べできるのがよい」などの感想を口々にしながら、焼き牡蠣の味を存分に味わっていた。
参加者に焼き牡蠣を提供する株式会社キッズプロモーションのスタッフ
「やっぱり宮城の牡蠣はおいしいね!」と村井・知事
試食会場は大勢の人で賑わっていた
また、試食会場では殻付き牡蠣に加え、銀鮭やホヤも提供された。
「伊達のぎん」と命名された宮城県の銀鮭は、特定の生産者のみが養殖を許されている。飼料には高品質の魚粉やミネラルが配合されていて、生臭さがなく脂と旨味がたっぷり含まれている。宮城県が生産量トップを誇るホヤは、甘みがあり爽やかな味わいに仕上がっている。食べる人を選ぶと言われる珍味だが、いざ口に入れてみるとその食べやすさに驚かされるほどだ。
宮城県自慢の銀鮭やホヤも、「宮城牡蠣の家 大漁や」でぜひ味わってほしい食材だ
試食会の途中、宮城県漁協の阿部・経済事業担当理事に話を聞いてみた。漁協としては、今後もプレミアムブランド牡蠣を増やしていきたいと考えているようだ。
「プレミアムブランドとして認定される牡蠣に、特別な基準があるわけではありません。地域独自の特性があって、生産者が工夫を凝らしていて、ストーリー性を持つ牡蠣であれば、漁協も協力しながらPRしていこうという趣旨です。現在、プレミアムブランド牡蠣は6種類ですが、これからも増やしていきたいです。宮城県には牡蠣養殖をしている浜が約60あり、環境も養殖方法も変化に富んでいますので、個性的な牡蠣をさらに発掘していくことは可能だと考えています」
「宮城牡蠣の家 大漁や」は4月7日(金)まで開催される。平日は午後5時から11時まで、土日と祝日は正午から午後9時まで営業している。荒天にならない限り、期間中は無休の予定だ。
運営を担当する株式会社キッズプロモーションのスタッフによれば、今年は取り扱う食材を増やしたお陰で、「銀鮭のちゃんちゃん焼き」をはじめ目玉商品となる料理の数も増えたという。名称に「大漁や」を加え、牡蠣以外の食材も豊富に取り揃えた3回目となる出店では、どれだけの人を惹きつけるのか。「宮城牡蠣の家 大漁や」が1人でも多くの人に、宮城県産食材の魅力を伝えていくことを期待したい。
取材協力/有限会社パワーボール、写真撮影/和田剛