活動について
各地域での活動
活動レポート
- 地元への深い愛情が人々を「絆」で結ぶ
- 郷土料理の商品化で食文化をつなぎ地元に誇りを取り戻す
- 人々の想いが新たなブランドを創り出す
- 被災した工場が被災地を応援するという取り組み
- 鯉ブランド復興にオール郡山で取り組む
- 宮城県の食材のファンを作る試み
宮城牡蠣の家2016レポート (3/3)
「牡蠣小屋」を販路開拓のための商談の場として活用
試食会場には、「長面浦」「鳴瀬」「荻浜」「万石浦」の4種類のプレミアムブランド牡蠣が登場。「宮城牡蠣の家」のスタッフがそれらの牡蠣を丁寧に焼き上げ、来賓や報道陣をはじめとする参加者に提供していた。参加者は「殻が大きい」「身がしっかりつまっている」「味が濃厚」などの感想を口々にしながら、焼き牡蠣の味を存分に味わっていた。
参加者に提供された焼き牡蠣
「宮城の焼き牡蠣にはキリン一番搾りが合うね!」と若生・副知事は太鼓判を押していた
試食会場は大勢の人で賑わっていた
「宮城牡蠣の家」では一人でも多くの人に食べて頂き、宮城県産の殻付き牡蠣の魅力を広く伝えてもらうことを目的としている。その一方で、販路開拓のためには、様々な業者へのPRが欠かせない。「オイスター職人」の佐久間さんは、「宮城牡蠣の家」が商談の場にもなっていると教えてくれた。
「キリンの営業の皆さんが、昨年、飲食店の店主や量販店のバイヤーといった法人の担当者を、『宮城牡蠣の家』に連れて来てくださいました。その場で宮城県産の殻付き牡蠣の魅力を伝えるワークショップを行ったのですが、この取り組みが新しい販路の開拓につながったのです」
キリンの営業の皆さんによる働きかけが、新たな販路の開拓につながったと話す佐久間さん
また、宮城県漁協の阿部・経済事業担当理事は、今後もブランド牡蠣が増える可能性について言及した。
「宮城県には牡蠣養殖をしている浜が、約60あります。私たちはすべての浜に対して、一緒にブランド牡蠣を作ろうと呼びかけています。宮城県は生食用の牡蠣生産量で全国1位ですが、殻付き牡蠣も出荷できるようになれば、生産者の売り上げはさらに向上します。牡蠣産業全体を底上げするためにも、ブランド牡蠣をさらに増やしていきたいですね」
試食会場にはプレミアムブランド牡蠣の見本も飾られていた
「宮城牡蠣の家」は1月9日(土)から4月3日(日)まで開催される。平日は午後5時から11時まで、土日と祝日は正午から午後9時まで営業している。
「牡蠣小屋」の運営を担当する株式会社キッズプロモーションのスタッフによれば、昨年は東京都外から殻付き牡蠣を食べに来た人も少なくなかったという。今年はどれだけの人を惹きつけ、宮城県産の牡蠣の魅力を伝えていくのか。2年目を迎えた「宮城牡蠣の家」の、さらなる飛躍に期待したい。
たくさんの方のご来店をお待ちしています!
取材協力/有限会社パワーボール