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宮城贈呈式レポート

宮城県産のカキを全国へ届ける支援 (2/3)

カキ生産者が一丸となって復興に尽力

 贈呈式の会場となったのは、キリンビール社が支援した石巻の共販所。生カキ3,500トンやワカメ1,000トンを冷蔵保存できる大型の施設だ。

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生カキ3,500トン、ワカメ1,000トンを冷蔵保存できるだけあって建物は立派だ

 贈呈式に先立ち、9月末に完成した共販所の竣工式が開催された。
 神主を招いて行われた竣工式では、お袚い、祝詞の読み上げ、玉串奉典、神酒拝戴などが行われ、参席者全員で施設の安全運営を祈願した。

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竣工式で行われた玉串奉典(左)と神酒拝戴(右)のようす

 続く贈呈式では、贈呈者を代表してキリンホールディングス株式会社で常務取締役を務める橋本誠一が挨拶。被災者に対するお見舞いや復興に取り組む人々への敬意、そして共販所が無事に完成したことに対するお祝いの言葉を述べたあと、これから共販所が果たす役割について大きな期待を寄せた。
 「この共販所はカキの養殖に欠かすことのできない施設です。震災のダメージは甚大で、以前の生産状態に戻すには時間がかかると思いますが、今回の支援が宮城県のカキブランドの向上に寄与することを願っています」

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共販所が果たす役割に期待を寄せる橋本常務取締役

 また、日本財団常務理事の前田晃も、参席者に対して激励の言葉を送った。
 「この共販所を大きな拠点として、皆様のお力で宮城県産のカキをぜひともまた全国に出荷していただきたい。宮城県産のカキがスーパーに並ぶ、居酒屋で提供される。そんな日が1日も早く訪れることを願っています」

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参席者に激励の言葉を送った前田常務理事

 その後、贈呈者挨拶を行った2人から、宮城漁協で経営管理委員会の会長を務める菊地伸悦氏へ支援金の目録が贈呈された。

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目録の贈呈を行った橋本常務取締役(左)、菊地会長(中)、前田常務理事(右)

 目録を受け取った菊地会長は、カキ生産者を代表してお礼の言葉を述べるとともに、カキ養殖産業の復興に取り組む決意を表した。
 「震災直後、もう漁業はできないだろうと思ったことが昨日のことのようです。残った種ガキを集めて何とか再建の道を歩き出しましたが、生産量の激減により思うように出荷もできませんでした。今回の共販所の復旧支援、ならびに、フォークリフトやカキ殻粉砕機などへの助成は、私たちが抱えていた大きな課題を解決してくださるご支援です。心から感謝申し上げるとともに、復興はまだ道なかばですが、宮城県の漁協とカキ生産者が一丸となって復興に尽力することをお約束します」
 菊地会長の言葉に、会場全体が大きな拍手に包まれながら、贈呈式は終了した。

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カキ養殖産業の復興に向けた決意を伝える菊地会長

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